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きょうは饒速日が祭られている八尾の跡部神社にもいってみたかったのですが、時間が足りなかったのでまたいってみたいと思います。饒速日の足跡をたどってみたいと思ってます。 磐船神社の地図です。 ■歴史愛好家はなぜ多いのか 2004/12/28歴史愛好家はほかの知識ジャンルにくらべてダントツに多い気がする。私の好きな思想や社会学はそんなに多い感じがしないし、生物学や物理学が好きな人もそう多くはいないだろう。 なぜ歴史愛好家だけこんなにたくさんいて、ある程度市民権を得ているようなところがあるのだろう。 考古学は新聞のニュースになる。生物学や天文学の発見はニュースになったりするだろう。私の好きな思想や社会学がニュースになることはほとんどない。ファンが増えた心理学もニュースにはならない。歴史は一般市民の関心事として認知されているのである。 歴史は一般市民の多くの人に関わりがあるといえる。国民や民族のルーツはわれわれ日本人と関わりのあることであり、中世や近世の歴史はわれわれのご先祖さまが直接生きていた世の中と関わりのあることである。 いささかナショナリズムめくが、歴史は国民の教養として考えられているのだろう。日本人の歴史好きというのはナショナリズムと結びついているのだろうか。 私はいま古代史を追究しているが、じつは現代の問題とはいえない歴史にはあまり深入りしたくないと思っている。私はやはり現代の問題を考えたい。もう終わってしまい、現在生きるわれわれの問題となりえないものは、あまり深く追求したくないと思っているのである。といっても興味は言葉の連想ゲームのようにつながってしまうものだが。 歴史はやはり現代のだれにとっても関わりのあることである。われわれはその歴史があってこそ、現在この地に生きている。そしてその時間と人間はもう存在していない。自分のものでありながら、自分が知り得ないもの――自分が存在しない前に存在していたもの――その間隙を人は埋めたがるのだろう。生まれながらの欠損感という不安が、興味を歴史へと向かわせるのである。 日本国の誇りや結集力のために日本の歴史を学ぶというナショナリズムの性質も日本人には多いのだと思う。歴史というのはやはり国家主義である。天皇や将軍の活躍を学ばされる歴史というのはナショナリズムのなにものでもない。われわれ無名の庶民にかれらの活躍がなんの関係があるというのだろう。権力者をたてまつる心性がナショナリズムを生む。 歴史を好きになる人というのはマンガや時代劇などで興味を魅かれる人も多いと思う。また戦国武将や幕末に活躍した人たちをサラリーマンに重ねるカンちがいな英雄視にあずかるところも大きいのだろう。現代サラリーマンの誇大妄想がかれらをヒーローに仕立てるが、器や大きさがあまりにもかけ離れているのが恥ずかしい。 歴史を学ぶ意義に過去の過ちや愚行をくり返さないためという理由をたまに聞くが、歴史好きな人はそんな有益な目的のために好きになるのではないと思う。歴史の舞台や太古の雰囲気に浸るのがことのほか好きだからという感じがする。歴史は現在ではもう想像力でしか知りえないものであるから、想像力の環境に身をおくのが快楽であるのではないかと思う。 歴史好きな人は現代的なカッコよさが乏しいイメージがある。過去に興味を向かわせる目が現代的センスを遠ざけるのだと思う。思想家好きな人はラディカルな現代的感覚をもっているように感じられるが、宗教的狂気さのイメージも混入する場合もあるだろう。 歴史愛好家は現代に目を向けないがゆえにいささか仙人的で嫌世的な要素がある。ちなみにオタクが嫌われるのは、性的要素が感じられるからだろう。性は好奇心が嵩じると他人の利益や所有権とぶつかり合う一筋縄でいかない領域である。一方的な好奇心は異性の自由や所有権を侵害するから不快なのだと思う。 歴史好きな人は現代にあるものでも現在に目が向かわずに過去だけに視線が向かっている。現在を見放しているような感もないわけではない。 歴史ジャンルはほかの知識の中でも、たとえば思想や心理学とくらべると多くのファンがいる。学者顔負けの素人や研究熱をもっている人も多い。私の好きな思想や社会学にもこのような裾野が広がればいいのになと私は羨ましく思う。 ■紹介した本のクリック数がamazonでわかった 2004/12/29うれしい。うれしい。当サイトで紹介した本のamazonへのクリック数がamazonでレポートができるようになっているので、人気度がわかってうれしい。いわば当サイトのブック・ランキングである。 商品別トラフィック−クリックスルーレポート
■「人生最高の書」が多くランキングされているのはありがたい。数多く読んだ本の中で目からうろこが落ちた本ばかり集めているので、外れはないと思う。でももちろん私が思い切り感銘したとしても、ほかの人も同様に感じるとは限らない場合も考慮していただきたいが。 意外に思ったのは『捨てて強くなる―ひらき直りの人生論』が上位にきていることだ。これは自己啓発のすでに絶版だと思われるおもちゃのような本で、「こだわり」や「価値観」を捨てるというすばらしい本だが、メジャーでないからこそありがたかった。 『バーソロミュー―大いなる叡智が語る愛と覚醒のメッセージ』や『セスは語る―魂が永遠であるということ』のような怪しげなチャネリング本が多くクリックされているのは意外だった。 ベスト本だけではなく、過去のページからクリックしてくれた本もあるわけで、読者の方がトップページだけではなく、ほかのページも見ていてくれることがわかって感謝である。『ひとを“嫌う”ということ』 『機会不平等』 『日本人はなぜいつも「申し訳ない」と思うのか』 『フレンチドレッシング』 『思想なんかいらない生活』 『くらたま&岩月教授のだめ恋愛脱出講座』 『利己的な遺伝子』 『〈美少女〉の現代史――「萌え」とキャラクター』は目につきやすいページにおいているわけではないのである。 こういうamazonのトラフィックレポートはサイト制作者としては、サイトのどのページが人気があるのか一目瞭然にわかって、こういう仕組みがアクセス解析になんかあったらいいなと思わせるものである。すでにあるのかもしれないが、アクセス解析は有料の場合があったりするし、なかなかそこまで知ろうとは思わないしね。 このクリック数は売り上げ数と直接結びついているわけではないのだが、人気度がわかってとてもうれしい。売り上げはこのサイトのアクセス数の少なさからはじめから度外視しており、画像だけがいただければいいとアソシエイト契約したものである。 それでもこのサイトから三冊amazonで本を買っていただいたことになっている。紹介料はたったの70円である。それでも私のHPから本の興味をもってくれた人の存在がわかってうれしいのである。 ■人に読んでもらうHPをつくることについて 2004/12/31このHPは自分の考えたいこと、知りたいことを中心に書かれており、あまり読者の方の興味とか楽しみを予想していないのだが、やっぱりアクセス数は気になる。何度も増えているかと確認しに行ったりするし、増えていたりしたらおおいに喜ぶ。 でも読者の方がどのようなものを知りたいと思い、どのようなものを読みたいかについては、配慮を欠いている。自分の興味や関心を優先し、そういうかたくなな姿勢のほうが自分の思索には返っていいのだと思っていたりする。 書く内容についてもわざと話題や検索にひっかかりそうなテーマを避けたりしている。自分の関心に共鳴してくれる人だけを探しているのだろうか。これではアクセスは増えないし、検索にひっかかることもないだろう。一方では気にしているのにである。 人に読んでもらおうと思ったら、検索にひっかかるようなテーマを選ぶべきである。そういう迎合的なHPはつくりたくないと思っているのだが、だとしたらHPを訪れたいと思う人はとくに限られてくることになるだろう。それでは私が密かに気にするアクセスが増えることはない。 おそらく私は自分の楽しみのためだけにHPをつくっているというポーズをとりたいのだろう。読者の興味の引きそうな話題を避けるというのは、人を楽しませるためにこのHPをつくっているのではないという姿勢のあらわれなのだろう。 この断想集というのはインターネットができる前から、個人的に思索をつみ重ねてきたものである。まったく自分の興味や関心のためにおこなっていたもので、人に見せる気はまったくなかった。カバー・ノートからはじまったものがワープロになり、ホームページになっただけなのである。 私は密かに自分の極私的な楽しみが人にもわかってもらえるはずだという淡い期待を抱いているのだろう。私の楽しみをわかってくれよと叫んでいるのかもしれない。なぜ私の楽しみがわかってくれないのかと泣いているのだろうか。 でも自分の楽しみだけを、HPという人に見てもらうためのメディアで押しつけるのは、ひとりよがりな日記と変わりはしない。人にもっとたくさん見てもらいたいと密かに思う以上、やはり読者がなにを楽しみにするかをすこしは考慮しなければならないと思う。 私はこのHPの読者がどんな人で、なにに興味をもち、どのようなことを知りたいのかといったことの想像力をほぼ欠いている。読み手を想像する能力がまったくない。訓練しなければなと思う。 ちょうどおもしろいサイトを見つけた。1からわかるおもしろ日記の書き方講座…326style.comである。文章技術の本は敬遠してしまうのだが、なぜかこのHPは読みやすかった。 たとえば「誰に向けて書くのか」といった項目や、「人が読みたいと思うことを考える」、「書きたいことを一つに絞る」などの項目が参考になった。ほんと私は他人の目からこのHPはどのように見えてるのかという目が欠けている。ぜひ育まなければと思う。読者の方からもぜひ教えていただきたい。 さて、これからはすこし検索されやすいテーマやキーワードでHPをつくってゆく努力も必要だと思っている。自分の楽しみ+読者の方の楽しみも考慮するようにしたいと思う。でないと読者の方にも申し訳ないだろうし、密かに気にするアクセスも増えることはない。 「読者の方はどのようなことを読みたいと思っているのか、知りたいと思っているのか」――このことを頭の隅におきながら、HPを更新してゆきたいと思う。あくまでも努力目標ですが、そういうことを気にしたHPづくりにしてゆきたいと思う。 ▲2004年もお世話になりました。2005年もどうぞよろしくお願いします。願わくばもう少しメールをいただければありがたいです。
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