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 沢と山里の柳生街道             2004/5/22




 私の好きな柳生街道の写真です。私は一度登った山はあまり登らないのですが、この柳生街道だけはもう4,5回は行っています。

 ここのよさは微妙なところです。大したところではないといえば、大したことないといえるからです。ただ、ここには私の好きな山の要素――沢のせせらぎと山里の風景がふたつとも揃っています。

 沢のせせらぎはほんとうにいい。空気もものすごくひやりとした感触を味わえます。都会では絶対に味わえない自然の中の河川の原始的な姿を見ることができます。都会ではコンクリートに囲まれた河川の姿しか見ることができませんが、山の中ではゆいいつ、自然の河川の姿を見ることができますし、山の静寂の中でせせらぎの音を感じることができます。

 里山の風景は山の中にただ田んぼがどこまでもつづいているだけなんですが、これが私にはいい。都会の住宅地で育った私には日本昔ばなしに出てくるような山すその田んぼの姿が現代にもあると知ってカルチャーショックを受けたわけです。そののどかさは抜群です。


苔むした岩の間に水が流れています。昨日の雨の増水のため、せせらぎの音もかなり大きめです。静寂の中、せせらぎだけが聞こえてきます。
自然な川の姿です。
岩の間を川が流れ落ちいてます。
川の水蒸気でひんやりした空気と苔が岩に生えています。
山の川の特色は大きな岩がごろごろと転がっていることです。平野の河川では見ることはできません。
岩だなを滝のように水が流れ落ちています。
岩に朝日観音とよばれる仏像が彫られております。私にはよく味わいがわかりませんが。
こういうのが自然な川の姿というものです。
山中にとつぜん現れる峠の茶屋。江戸時代から奈良と柳生をむすぶ休憩所として往来客をもてなしてきたそうです。車や鉄道がない時代、人々はとうぜんのように山道を昇り降りしていたんでしょう。
山を降りるとこういう山に囲まれた風景がずっとつづきます。こののどかさがいいのです。
山の間に田んぼがずっとつづきます。
山すそに田んぼはあるのですが、人の気配はまったくありません。不思議な空間です。
山あいの田んぼの中に民家があります。しかし人の気配はせず、静まり返っています。こういうところに住み、生活するって住宅地育ちの私には想像もできません。
山の上に民家が何軒かあります。わら葺屋根が残っていました。こんな山中の小高いところに住むってどんな感じなんだろうと思う。
歩けども歩けども山の中に田んぼがつづくだけ。人もほとんどいません。
山と田んぼがあるだけです。人工物であるのに人の気配がしないところにこの風景の魅力はあるのではないかと思います。
道路のまわりには田んぼと山々がつらなるだけです。
水田に山の影が写っています。
山があり、川が流れ、田んぼが広がり、木々が生えています。日本の原風景というものなんでしょう。
山と田んぼの緑の色が見事に融けこんでいます。
山と田んぼがつづくのみ。
自然な姿の小川が流れています。
ふたつの木がありますが、これは川岸です。
どこまで道を進んでも山と田んぼの風景はつづいてゆきます。
ここらでハイキング・コースは終わり、円成寺へのバス停へと向かいます。のどかな山里の風景の見納めです。
奈良へのバスは二時間に一本しかありません。





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