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■80s Hits cannel■

80年代アメリカ・ヒット曲が有線みたいにずっと聞けるよ。その他にもたくさんのラジオ局があります。

「ウィンドウズ・メディア・プレイヤー」→「ラジオ・チューナー」→「TOP40」からお聞きください。


 


    80年代ロック・メモリー


 ▼これから80年代のロックやポップスを中心に思い出をつづっていこうと思っています。なつかしさを感じてもらったり、共感してもらえれば幸いです。

 80年代はMTVがおおいに流行りました。小林克也の『ベスト・ヒットUSA』やMTV番組が80年代のアメリカのヒット曲やアーティストを魅力的に見せたものです。そんなころの個人的な音楽体験や好みをつづります。

 追記 ブログ版のほうではYouTubeでビデオ・クリップが視聴できるようにしています。




 『Themes』 ヴァンゲリス

 


 ヴァンゲリスといえば、『炎のランナー』、『ブレードランナー』、『南極物語』などの映画音楽を手がけた、シンセサイザーで神秘的で感動的な演奏を奏でる人である。さいきんではサッカーの公式テーマになっていたっけ。

 上記のアルバムなど五枚ほど聴き込んだ。インストゥルメンタルは読書のじゃまにならないので重宝するのである。邦楽なんかぜったいに読書のじゃまになるし、洋楽でもちょっと小うるさくなるし、ボーカルのない曲のほうが読書には集中できるのである。クラシックはどうも好きになれないな。中学のころなんかはラジオを聴きながら勉強なんかしていたけど、どうやって頭に入れていたんだろうと思う。

 こういうインストゥルメンタルのアルバムを探そうとすると、ヒットチャートやラジオで知る機会は少ないし、知ってる曲がないとアルバム選びはひじょうにむずかしいのである。さいきんは視聴できる店やamazonなんかでも視聴できるようになったのでようやく選択の機会が増えたというわけである。

 ヴァンゲリスの曲を聴いていると宇宙空間にさまよっているような神秘的な気分になる。SF的な音楽が好きな私は何回もオートリピートで聴いたものである。ただCDショップでどの分類にあるのか探すのもむずかしいし、表記も「ヴァンゲリス」と「バンゲリス」と異なっていたりするし、売られていない店や手に入られないアルバムも多いのである。いい曲が多いのになと思う。     2005/6/29

 



 『Like a Virgin』 マドンナ

 


 マドンナといえばスーパースターだし、ヒット曲も何曲も聴いたし、好きな曲もあるし、このアルバムもよく聞いたのだけれど、ゴリ押しすぎるショー・ウーマンの風貌がどうも好きになれないから、ある程度はわれ関せずの姿勢になった。人間的には好きになれないのだな。

 でも、『ライク・ア・ヴァージン』のヴェニスの船の上でくねくねと体をくねらせながら唄っていたマドンナは目が醒めるように美しかった。白い肌に黒い服、金髪のブロンド、真っ赤な口紅、鮮やかすぎるほどにきれいだった。このときの勢いはマドンナの時代の到来をつげていた。

 その前に見たマドンナはヒットチャートの10台をあがってきた『ホリディ』という歌だった。エアロビのねーちゃんがただ踊っているにしか見えなかったのだけどなぁ〜。

 私の好きな曲としてはやっぱり『クレージー・フォー・ユー』だ。ゆっくりとしたバラードで、かなり魅力的な曲である。『リヴ・トゥ・テル』も好きである。まあ、私は深いバラードを唄えるアーティストでないと好きになれないのである。

 『マテリアル・ガール』はマリリン・モンローばりに舞台の上を何人もの男に囲まれながら唄っていたが、たしかにモンローの再来に近いものがある。といってもマドンナは根性が悪すぎるようにみえる。こういう根性が悪そうな女がスーパースターでありつづけるアメリカという国は、女性の好みというのがバカみたいなアイドルに熱中する日本の男とかなり違うんだなと思わしめた。松田聖子がアメリカ進出しても受け入れられるはずがないと思った。

 アメリカでもティファニーとかデビー・ギブソンといったかわいいアイドルが流行ったときもあったが、アメリカ人男性の女性の好みってどうなっているんだろうと思うほどマッチョな女性がヒット・チャートに上ったりしている。やっぱり狩猟民族なのか(笑)――というのはウソ。希少価値だからこそアメリカでも強い女はウケるのだと思う。

 マドンナはチャート10位に送り込んだ曲がビートルズを越え、プレスリーの次に並んだそうである。セクシャルな女性だからウケたのか、強い女が求められていたのか、ともかく彼女は攻撃的なショー・ウーマンである。         2005/6/20







 『リメンブランス・デイズ』 ドリーム・アカデミー

 


 『ライフ・イン・ア・ノーザン・タウン』という曲をヒットさせたバンドのこのアルバムはよく聴き込んだ。とくに一曲目の『インディアン・サマー』。海鳥のイントロからはじまるこの名曲はのどかで郷愁を誘い、五月晴れの日にはつい口ずさみたくなるほどだ。好きな一曲です。

 このアルバムは長く聴きこめるアルバムである。ずっと同じような曲調で流れ、ひとつの楽曲をなしているようなアルバムが長く聴きこめるのである。明るくはないし、バラードというほどでもないけど、郷愁を誘うような曲が多いので、私にとっては名アルバムの一枚といいたい。たぶん多くの人は知らないとおもうけど。

 もっと個人的なことをいえば、このアルバムの音楽を聴いていると村上春樹の『ノルウェイの森』を思い出す。私にとってはこのアルバムは『ノルウェイの森』の物語空間を思い出させるのだ。なぜかというと、『ノルウェイの森』を読んでいるとき、このアルバムをかけっぱなしにしていたからだ。だから私の中ではこのアルバムは『ノルウェイの森』のテーマソングなのである。同じようにインエクセスの『キック』もバックミュージックになっている。曲を思い出だせば物語世界も思い出す。

 ドリーム・アカデミーは『ライフ・イン・ア・ノーザン・タウン』という一曲しかヒットを出していないと思うけど、これはいい曲だった。まさしく「北の街」を思い出させる感動的な名曲である。ヒット・チャートなんかどうでもいいくらい、いい曲をもっているバンドである。       2005/6/19

 



 『ヒッツ!』 ボズ・スキャッグス

 


 ボス・スキャッグスの『ウィアー・オール・アローン』はいうまでもなく好きな人が多くいるだろうと思われるバラードの名曲である。とろけるようなオトナのAORのラブソングである。これから愛する人とふたりで、困難があってもがんばってゆこうという気持ちにさせる名曲である。これからも聴きつがれてゆくことだろう。

 ボズ・スキャッグスはとろけるような甘い声で、オトナのAORを唄った。事業家に転身したり、かつてはヨーロッパを放浪したりと経歴は多彩であるみたいだが、いまも活躍しているそうである。

 この80年に出されたベスト・アルバムは名曲が何曲もあるのはまちがいないのだが、私としては長く聴きこめるアルバムではなかった。とろけるようなラブ・ソングは聴き込むアルバムにはぴったりと思ったのだが、意外と飽きが早かった。とろけるような歌声がぎゃくに舌足らずに聞こえるときもある。『ロー・ダウン』や『ジョジョ』『スローダンサー』などの曲が入っている。

 のちにボビー・コールドウェルと『ハート・オブ・マイン』をひっさけで帰ってきたときには期待した。ボビー・コールドウェルのほうがよかったかな。

 ボズ・スキャッグスが活躍したのは70年代後半で、この人のビデオ・クリップが見れないのが残念である。もしMTVの時代にヒットしていれば、もっと甘酸っぱい名作のビデオがつくられたと思うのだが。      2005/6/11


 




 ラヴ・ミー・トゥモロウ (シカゴ16)

 


 『素直になれなくて(ハード・トゥ・セイ・アイム・ソーリー』はだれもが認めるバラードの名曲だろう。後悔とメモリーが、静かな思い出すようなイントロから激しくあやまるような曲調に盛り上がる。悔悛のカタルシスを味わえる名曲である。

 80年代チャートを聴いていた者にとってはシカゴは「バラードのシカゴ」であった。シカゴはバラードを聴きたかったし、シングルも請われるようにバラードを出した。『ラブ・ミー・トゥモロー』、『ハード・ハビット・トゥ・ブレイク』、『ウィル・ユー・スティル・ラブ・ミー』、『ルック・アウェイ』、脱退したピーター・セテラは『ベストキッド2』で『グローリー・オブ・ラブ』というバラードを唄っていて、私はそのアルバムまで追いかけた。

 『長い夜』は名曲の誉れがあることを知っていたし、『サタデー・イン・ザ・パーク』はのどかな曲だなと思っていた。長寿バンドの過去なんて知らなかったし、興味なかった。ただアルバムを聴くとバラードだけではなく、激しく曲も多くあったので、この人たちのこういう曲はあまり聴きたくないと思っていた。

 デビュー当時の60年代後半には反体制的な歌を唄っていたそうである。この時代はだれもがそんな歌を唄っていただろうし、80年代にはラブ・ソングばかり唄うポップ・バンドになっていた。時代の変化を写しているバンドといえるだろう。おかげで古さや歴史を感じさせないバンドになっていた。      2005/6/5

 




 『フォーエヴァー・ラヴ ~ヒストリー・オブ・エア・サプライ 1980〜2001』
 3192e

 


 めったに早起きしない私が早朝のラジオで聴いた『ロスト・イン・ラブ』。もう神秘体験になりそうな名曲だった。この爽やかな感動はなんだと思った。

 エア・サプライはペパーミント・サウンドとか清涼感や爽快感と形容されることが多いが、まさしく「空気清浄機」ではなくて、「心の清浄機」である。心が澄み渡り、爽やかになり、和やかになる。

 日本でいえば、オフコースにスピッツに、チューブにサザンにユーミンのサーファー・ミュージックを合わせたようなものである。「真夏の海」は音楽として消費されたのである。真夏の「心のエアコン」として一大イメージ産業になったのである。オーストラリアのエア・サプライはその先駆だったのかもしれない。

 『渚の誓い(メイキング・ラブ・アウト・オブ・ナッシング・アット・オール)』もビデオが物語風につくられていて、感動的な曲の盛り上がりが好きだった。『パワー・オブ・ラブ』はセリーヌ・ディオンで大ヒットしたが、エア・サプライの曲も忘れがたい。

 私のもっているダビング・テープは『グレイテスト・ヒッツ』と『潮風のラブコール』で、おそらく長く聴いていても飽きないアルバムのひとつである。流していたらどの曲も同じに聴こえなくもないが、同じような曲調で流れるアルバムのほうが長く聴き込めることができるのだと思う。

 エア・サプライは女々しい、なよなよしたイメージがあるのは否めないが、格好とか体裁を気にしていたらいい曲を聴けない。        2005/6/4


▲まさしく「真夏の海」のイメージ商品である。




 『Gold』 アバ
 1739e

 


 ふいにどこかで『ダンシング・クィーン』が流れてくると、泣きそうになる。この曲は輝いていたあのころという感じをもよわせるのである。ちょっと切ない至福の時期を思わせるのである。

 この曲は70年代のスケートリンクでよく聞いた。スウェーデン出身の彼らにはアイススケートがよく似合う。でなくて、たんに私が少年のころアイススケートをよくしていだけなのかもしれないが。私にとっては少年のころの幸せな郷愁を誘う曲なのである。

 スウェーデンといえば、多感な少年にとって「ノーカット・スウェーデン」という言葉ばかり思い浮かばせていたが(笑)、スウェーデンはほんとうに「ポルノ・ノーカット」だったのだろうか。それにしてもなぜスウェーデンのグループが全世界で大ヒットしたのだろうか。「福祉国家」が魅力的であった時代を背景に彼らはヒーローになったのだろうか。おそらく彼らはキャンディーズやピンク・レディの先駆だったのだろう。

 『ザ・ウィナー』も大好きである。たぶんチャートをリアル・タイムで聞いた曲だと思うが、勝者の歌なのになぜ悲しげなんだろうかと思っていた。正確なタイトルは『ザ・ウィナー・テイク・イット・オール』だと知って驚いた。「勝者はすべてを奪う」とはまるで竹中平蔵ばりの自由主義者ではないか。

 ほかにアバで知っている曲といえば、『チキチータ』や『ギミー!ギミー!ギミー!』といったくらいだったが、さいきんは『マネー、マネー、マネー』などの曲もよく耳にするようになった。

 ドラマの「野島商法」によってリバイバル・ヒットしたが、ヒット曲をあつめたこのアルバムは好きになれなかったなぁ。長く聞き込めないのである。キンキンカンカン声で歌っている感じがして、おちついた曲調を好む私にはマッチしなかったのかもしれない。アバはシングル・ヒット曲だけでいい。     2005/6/1

 



 『グレイテスト・ヒッツ』 クィーン
 2166e

 
 

 クィーンはなんといっても『地獄へ道づれ』がシブかった。この曲のシブさは異様だった。思わずレコード・シングルを買うほどのお気に入りだった。

 『愛という名の欲望』の軽快なノリのロックはかなり気に入った。『フラッシュ・ゴードンのテーマ』はまあまあよかったかもしれないが、映画のほうはおもちゃみたいだった。『Radio Ga Ga』はフレデイ・マーキュリーのナルシズムぶりが際立っていたなぁ。

 あとのほかのクィーンの曲はそんなに好きではない。『ボヘミアン・ラプソディー』なんか際物っぽい曲だし、『ウィ・ウィル・ロック・ユー』は最近のドラマに使われたりしているが、押しつけがましい曲に思えるし、『伝説のチャンピオン』もナルシズム性がどうもなぁ。

 フレディ・マーキュリーというのはまったくマッチョ・ホモの典型のような人だった。唄っているときの壮絶なナルシズム的真剣さは私にはついていけないなぁと思った。三島由紀夫もこういうナルシズム・ホモの系統に走っていたように思うのだが。

 このナルシズムさはカッコよさより、こっけいさに私には見えるし、そういうことを求める方向性が私には理解できない。女性の美の欲望が男性にあらわれるとこうなるのかなぁ。もしかして日本の戦国武将ってナルシス・ホモだったりして。        2005/5/28

  




 『グレイテスト・ヒッツ』 ベット・ミドラー
 2202e

 


 ベット・ミドラーは感動的で、陶酔的な歌を唄う。『ローズ』はピアノの寂しげなイントロから入り、人生や女性の応援歌のような曲で、勇気をもらえる。たぶんどこかでふいに聴いてしまうと涙がこぼれそうになる。

 『愛は翼に乗って』は陶酔的な曲の盛り上がりがあって、『ローズ』と『ディスタンス』も聞き込みたいから、思わずアルバムを買おうと思ったのだけど、この憎たらしそうな女性の深みに入る気にはなれなかった。いや、たんにベスト盤が見つからなかっただけかもしれない。

 曲は感動的なんだけど、顔を見るかぎりはかなりイヤそうな女に見えるのがふしぎだ。映画とのコラボレーションが多く、やっぱり悪役で出てきそうな気がするんだけど(笑)、違うみたいなのがふしぎだ。ベスト盤を買おうかな。

 




 『Cry Like a Rainstorm, Howl Like the Wind』 リンダ・ロンシュタット
 2360e

 


 アーロン・ネヴィルとのデュエット曲、『ドント・ノウ・マッチ』。この陶酔的な歌声のアーロン・ネヴィルにものすごく惚れた。チャルメラ・ラーメンのような(?)歌声にはまいった。この人のソロ・アルバムを探したかったのだけど、ソロで歌っていたのだろうか。

 リンダ・ロンシュタットのこのアルバムはよく聴き込んだ。パワフルな声とメロディアスなポップス、そして『ドント・ノウ・マッチ』。女の歌声を聞きたいときにはしぶとく聞き込めるアルバムだった。

 リンダ・ロンシュタットは大物だということだが、私はほとんどその活躍を知らない。80年代にはそんなに活躍してなかったように思うのだが。『トラブル・アゲイン』はカーラ・ボノフでヒットしたということだが。『涙がいっぱい』だったか、『涙に染めて』かわからなくなった。

 ほかに『サムホエア・アウト・ゼア』はジェイムス・イングラムとのデュエット曲で、アニメ『アメリカ物語』の主題歌だが、ものすごく好きだ。ビデオではそのアニメが使われていて、緊迫したシーンが曲を盛り上げていた。また見たいな。       2005/5/25




 『99 Luftballons』 ネーナ
 1241e

 


 84年に西ドイツからいきなりアイドルのような風貌で大ヒットしたネーナ。あどけない顔とちょっと舌ったらずのような唄い方、そして衝撃のわき毛(笑)。ビデオでは爆発するシーンが出てきたように反戦的な音楽だったのかな。一曲か二曲だけスマッシュヒットを出して消えていったけど、ドイツでは結婚後もソロ活動をつづけているらしい。

 アメリカで西ドイツのロックがヒットするのはかなり珍しいと思う。アメリカにとってのドイツ人というのはどのようなイメージなのかな。ヒトラーの時代のイメージが若者にはもう強いとは思われないし、工業国でカルチャー的にはあまり学ぶものがないと思われているのかな。イギリスやオーストラリアのようにぞくぞくとアーティストを迎え入れたわけでもないから、英米圏のように親近感はないのだろう。

 ドイツにとってのネーナは、日本にとっての坂本九『スキヤキ(上を向いて歩こう)』のような存在なのかな。何でこの曲だけが、というナゾの曲である。やっぱり「わき毛」進出なのかな(笑)。




 『Listen Like Thieves』 インエクセス

 


 カッコよかったな〜、マイケル・ハッチェンス。『ホワット・ユー・ニード』のカッコよさは半端ではなかった。マイケル・ハッチェンスのように革ジャンの上にGジャンのベストを重ね着したくなった。ヘア・スタイルはさすがに……だが。

 次のアルバム『KICK』は私もよく聞き込んだアルバムだが、500万枚売れた大ヒットになったそうである。カッよさが飛び切りのグループと音楽であった。

 ブレイクする前にMTVで見たインエクセスはなぜか日本の波止場の屋台やトラック野郎の前で歌っていたり、お寺の坊さんの前で歌っていたりした日本びいきのバンドであった。オーストラリアから出てきた彼らはそのころ日の出の勢いの日本経済に自分たちを重ねていたのだろうか。

 あのカッコいいマイケル・ハッチェンスが信じられないことに97年に自殺したそうである。自殺したロック・スターは伝説になったりするが、インエクセスが伝説のバンドになったとは聞かないなぁ。      2005/5/17

 




 『Hits』 フィル・コリンズ
 2296e

 


 私の中では、フィル・コリンズの『アゲインスト・オール・オッズ(見つめて欲しい)』とジョー・コッカー&ジェニファー・ウォーンズ『愛と青春の旅だち』がいちばん好きだ。

 『アゲインスト・オール・オッズ』は映画『カリブの熱い夜』に使われた曲だが、ビデオ・クリップでは映画の一シーンが使われながら雨の中熱唱するフィル・コリンズの顔がよく記憶に残っている。

 メロディのイメージとしては恋が破局してもうどうにもならない〜、破滅の高鳴りに心臓が打ち砕かれるといった感じがドラムで叩かれていたような曲だった。英語の歌詞がよくわからないので、こういうしかないのでごめんなさい。

 84年ころの「キューピーおじさん」は破竹の勢いで、『イージー・ラパー』や『ススーディオ』、『アナザー・デイ・イン・パラダイス』、『セパレート・ライブス』なんかが大ヒットした。『ユー・キャント・ハリー・ラブ(恋はあせらず)』も大好きである。ジェネシスにもどるととたんによく知らないグループなので不気味なイメージしかもてなかった。

 なぜこの時期フィル・コリンズがこんなにウケたかというと、勢いがあったからとしかいいようがない。ノリのいい唄とか神妙なバラードが唄われていたりしたのだが、私にはものすごくいいというものではない気がするのだが。

 『バスター』というフィル・コリンズの列車強盗の映画サントラももっているのだが、曲と曲のあいだに間奏が入っていて、ひじょうに緊迫するようなアルバムづくりになっていて、けっこうこのアルバムは好きである。でもなんといっても『アゲインスト・オール・オッズ』はフィル・コリンズの中でも最高傑作だと思うし、ほかの曲の中でもダントツの名曲である。      2005/5/16

 



 『スクリーン・テーマ BEST 〜NHK3万人リクエストによる映画音楽大全集』
 BMGファンハウス 1841e

 


 映画を見てなくとも耳に残っている映画音楽って多いものである。『エデンの東』や『風と共に去りぬ』、『太陽がいっぱい』、『小さな恋のメロディー』、『ライムライト』などの名曲はいちどは聴いたことがあるだろう。

 映画を離れて音楽だけを聴きたいこともある。あるいは音楽だけを楽しみたいときもある。またはその曲は映画のイメージ抜きには名曲たりえないのかもしれない。むずかしいところである。

 映画音楽の名曲といわれるものは古くて見てないのも多い。このCDのなかの名曲と思われるものの多くを私は見ていないのだが、曲は名曲だと思う。映画音楽はそれを見ていなくても物語を喚起させるような力がある。物語性のある音楽は名曲になるのだろうか。

 このCDのなかでは『ひまわり』と『太陽がいっぱい』がものすごく好きである。『ひまわり』は見ていないのだが、戦争でひきさかれた妻が家庭のある夫と出会うという物語が喚起されそうな名曲だと思う。『ライムライト』はもちろん映画と曲とも名作である。このCDで残念なのは『ゴッドファーザー』が入っていないことである。

 ただこのCDはいつも聴いていると飽きるのは早い。クセがありすぎるのかな。長くは聴いていられなくて、たまに聴くのがよい。

 なおamazonではできないが、セブンアンドワイでは全曲視聴できるようになっている。(こちらで) 優れたサービスだと思うし、こういうのがなかったらアルバム選びなんかできないと思う。amazonも早くやって。       2005/5/8




 『スリラー』 マイケル・ジャクソン

 


 このころのマイケル・ジャクソンってすごかったなぁ。出すシングルがすべて大ヒット、『スリラー』というゾンビがダンスするビデオが超話題になり、日本ではお笑い番組でパロディになるくらいだし、このアルバムは全世界で4600万枚も売れたというほど自身がスリラーな存在であった。

  MTVの頂点ともいえる『スリラー』

 まあ、ある程度曲はいいし、ダンスは斬新なのかもしれないが、これ以前のマイケル・ジャクソンをあまり知らない私にはなぜこんなにヒットするのかよくわからなかった。前作『オフ・ザ・ウォール』の期待が高かったのか、ジャクソン・ファイブいらいの人気がここで頂点に達したのかよくわからない。

 80年代のアメリカは双子の赤字に悩み、レーガンが小さな政府強いアメリカをめざし、アメリカの象徴であった自動車工場の閉鎖のニュースがつたえられたり、そのころアメリカを超えるといわれた絶好調の日本経済とは正反対だった。暗い世情がマイケル・ジャクソンというスーパースターを生み出したのだろうか。「失われた10年」の日本が宇多田ヒカルを生み出したみたいに。

 このあとのマイケル・ジャクソンは大きな期待を背負いながら『BAD』というアルバムを出し、いまいち低迷したみたいだし、鼻の整形手術や遊園地もある大豪邸を立てたりして奇行の存在と噂されるようになり、妹のジャネット・ジャクソンにダンスの株を奪われ、いまでは少年性暴行の疑いで告訴されている。成功の悲劇を地でいっているようなものである。いきすぎた成功がアメリカ国民の嫉妬を駆り立てたのだろか。          2005/5/7




 『ベスト・オブ・アラン・パーソンズ・プロジェクト(2) ライムライト』
 2039e

 


 アラン・パーソンズ・プロジェクトはバラードが感動的でいいんだなよな。SF的な音楽の中に絶品のバラードがはさまれていて、テープでダビングしたものだが、9枚もっている。

 とくにこのアルバムの一曲目『ライムライト』という曲は絶望の中の希望といった曲で、いつ聴いても心の底から勇気がわきあがってくる名曲だ。あとこのアルバムではさいごの『サイレンス・アンド・アイ』のバラードが閉めてくれる。『ママガンマ』というインストゥルメンタルの曲は久米宏の『ニュース・ステーション』で使われていた。

 『アンモニア・アヴェニュー』
 


 アラン・パーソンズ・ブロジェクトの出会いは『ドント・アンサー・ミー』という曲にさかのぼる。やさしくて、あたたかい曲である。ビデオ・クリップでは50年代アメリカン・コミック風のトレンチ・コートの男が女性を助けるといったもので、曲とひじょうにマッチしていた。この名曲があったからアラン・パーソンズ・プロジェクトを聴いてみようということになり、何曲ものバラードの絶品と出会うことになった。

 自分でバラードを編集したテープには感動的な名曲がそろっていて、思い出したように聴いて希望をもらっている。

      





 『フラッシュダンス』 ― オリジナル・サウンドトラック
 1652e

 


 アイリーン・キャラの『ホワット・ア・フィーリング』が大ヒットした。マイケル・センベロの『マニアック』もヒットした。83年のことである

 MTVが音楽と映像の合体の魅力を知らしめ、それは映画にも持ちこまれていった。音楽は映像と結びつくとき、その魅力を何倍にも増加させるのである。日本ではドラマやCMとのヒット曲の相乗効果が強かったが、アメリカは映画と音楽が結びついたのである。

 ダンスを夢にしている女性が鉄工所で火花を散らして働いているなんて、みょうに印象的なシーンだったなあ。華々しさと地味さ、きらきらとした職業と3Kの職場の断絶がおこりはじめていたのである。マスコミがわれわれの日常や労働の世界をつまらないものにしていったのである。         2005/4/30





 『シングルス 1969〜1973』 カーペンターズ
 1744e

 


 私の心の歌。たまにテープをとり出しては心を慰められたり、安らかにさせたりしてくれる。心が清らかになる。

 70年代にエレクトーン教室やその他で小耳にはさんだことのあるカーペンターズが、80年代ロックばかり聴いていた私の、何度も聴いても飽きない心の歌になるとは思わなかった。

 曲がいいんだろうな。メロディーラインがきれいで口ずさみやすい。カレン・カーペンターの歌声がいいのはいうまでもない。ちょっと暗い中に希望や美しさが感じられる、そんな曲が多いのかな。

 やっぱり青春の回想としての『イエスタディ・ワンス・モア』は名曲だし、『レイニー・デイズ・アンド・マンデーズ』はつい月曜日に口笛を吹いているし、このアルバム全体のトーンもひじょうに心に響いてくるものがある。

 カレン・カーペンターは年若く拒食症で死んだが、やっぱりヒット・チャートから落ちていったことが原因だろうか。好青年風のいでたちはアンチ・ヒーローや反逆が流行る時代の若者にとってはダサく感じられただろうし、優等生すぎたのかもしれない。だけど時代を超える名曲は残ったのである。        2005/4/30

 





 『サイモン&ガーファンクルのすべて』 2268e

 


 いまだに聴いてしまうサイモン&ガーファンクル。60年代に活躍した彼らをリアル・タイムに知っているわけではないけど、名曲中の名曲『コンドルは飛んで行く』や『明日に架ける橋』はもちろん知っていた。

  「♪ライク・ア・ブリッジ・トラブル・ウォーター〜」――困難なとき君の心に橋をかけてあげよう、こんなことをいってみたいものである。

 『コンドルは飛んで行く』は学校の授業で笛を吹いていたので、なつかしさと、いい曲であるという再認識をしながら聴く。

 私はベスト版を友だちにカセット・テープで録ってもらったが、タイトル名がわからない。この紹介しているアルバムには上記の二曲と、恋の躍動感の『いとしのセシリア』、ひきこもりみたいな心情の『アイ・アム・ア・ロック』、たしかバングルスでも唄われた『冬の散歩道』が収録されているからいい。

 ソロになったポール・サイモンとアート・ガーファンクルはそれぞれとてもいい曲を出していて、アート・ガーファンクルの『レフティ』というアルバムはずっと聴きこんだ。時代を超えて聴かれる名曲ぞろいのグループだと思う。       2005/4/29

 




 『愛と青春の旅だち』 2421e

 


 ジョー・コッカー&ジェニファー・ウォーンズの『愛と青春の旅だち』はものすごく好きだ。静かなイントロではじまり、希望や期待をじょじょにわきあげるように唄う渋いジョー・コッカーと寄り添うように唄う女声のジェニファー・ウォーンズのハーモニーはなんど聴いても飽きない。私のなかでは名曲中の名曲だ。

 のちにジョー・コッカーの体の芯から絞り出すように唄う姿勢にはちょっと笑った。ジェニファー・ウォーンズはあまり印象のない女性だった。このふたりがつったって唄っている様は、手振り身振りで必死に唄うジョー・コッカーと背の高いジェニファー・ウォーンズのコンビはこっけいだった。

 映画のほうはなんだろうな〜、軍人と工場ではたらく女性とのふつうのラブ・ストーリーなのだが、それがどうしたという感じの映画だ。工員の鬱憤のたまる毎日から、バラ色の軍人が私をひっぱりあげてくれる、というのが夢物語なのだろうか。『プリティ・ウーマン』のような露骨な金持ち信仰みたいな話よりマシかもしれないが。女性ってあまりよくない境遇からだれかがひっぱりあげてくれる夢ばかり見ているのか。人に頼ってばかりでいいのかと思う。      2005/4/27





 『ニューヨーク52番街』 ビリー・ジョエル

 


 私の80年代はまずビリー・ジョエルにハマった。『オネスティ』や『素顔のままで』、『ピアノマン』など聴く曲すべていい曲に思えた。

  この『52番街』のジャケットには中学生だった私は憧れたなぁ。このアルバムではやっぱり『オネスティ』と『アンティル・ザ・ナイト』が大好きだな。

 ピアノのメロディラインと太すぎず細すきずの声がよかったのだな。むかしはビートルズの『レット・イット・ビー』をはじめて聴いたとき、ビリー・ジョエルだと思った。ビートルズのように万人に愛される曲の要素があるんだと思う。 

 ビリー・ジョエルは最初のアルバムが三枚ほど売れずに、『ストレンジャー』でようやく売れるようになったから、売れないころの苦労がファンの好感をも増したのだろう。私は『グラス・ハウス』から幻のデビュー・アルバム『コールド・スプリング・ハーバー』までさかのぼり、『ナイロン・カーテン』『イノセント・マン』まで各アルバムを聴き、それ以降はヒット曲で知るような存在になった。太り出したビリーは繊細なイメージがもうなくなって、大御所みたいだった。
      2005/4/26




ご意見、ご感想お待ちしております。
 ues@leo.interq.or.jp

1980年代ヒット・チャート

 YouTubeで視聴できるようになっています。80年代MTVをお楽しみください。

1980
1 CALL ME blondie
2 ANOTHER BRICK IN THE WALL (PART 2) Pink Floyd
3 MAGIC Olivia Newton-Jonh
ミディアムな感じがよかった。
4 ROCK WITH YOU Michael Jackson
5 DO THAT TO ME ONE MORE TIME Captain & Tennille
6 CRAZY LITTLE THING CALLED LOVE Queen
7 COMING UP (LIVE) Paul McCartney & Wings
ヘンな曲。
8 FUNKYTOWN Lipps Inc.
9 IT'S STILL ROCK AND ROLL TO ME Billy Joel
10 THE ROSE Bette Midler
感動的な名曲。


1981
1 PHYSICAL   Olivia Newton-John
エアロビがそんなにいいか。
2 BETTE DAVIS EYES   Kim Carnes
3 ENDLESS LOVE   Diana Ross&Lionel Richie
感動的な名曲。
4 ARTHUR'S THEME(BEST THAT YOU CAN DO) Christopher Cross
やさしい声とふくろうみたいな顔。
5 KISS ON MY LIST  Daryl Hall & John Oates  
6 MORNING TRAIN(NINE TO Five)  Sheena Easton
好みではない?
7 PRIVATE EYES Hall & Oates
8 JESSIE'S GIRL   Rick Springfield
9 CEREBRATION  Kool & The Gang
10 RAPTURE   Blondie
セクシーな雰囲気。


1982
1 EBONY AND IVORY  Paul McCartney /Stevie Wonder
2 CENTERFOLD  The J. Geils Band
憧れのあの子がポルノに。
3 EYE OF THE TIGER   Survivor (ログインが必要です)
4 I LOVE ROCK'N ROLL Joan Jett & The Blackhearts
5 MANEATER   Daryl Hall & John Oates
男喰いなのか。
6 JACK & DIANE  John Cougar
カントリーっぽい名曲。
7 DON'T YOU WANT ME?  The Human League
8 WHO CAN IT BE NOW?  Men At Work
9 UP WHERE WE BELONG  Joe Cocker & Jennifer Warnes
最高のバラード。
10 ABRACADABRA The Steve Miller Band


1983
1 EVERY BREATH YOU TAKE   The Police
NO.1をつっ走っていたな。
2 BILLIE JEAN   Michael Jackson  
マイケル・ジャクソンの年。
3 SAY SAY SAY  Poul McCartney/Michael Jackson
ヘンなビデオだった。
4 FLASH DANCE ・・・WHAT A FEELING  Irene Cara(本人版)
5 DOWN UNDER  Men At Work
愛嬌のある不気味さ。
6 ALL NIGHT LONG(ALL NIGHT) Lionel Richie
7 TOTAL ECLIPSE OF THE HEART  Bonnie Tyler
8 BEAT IT   Michael Jackson
アル・ヤンコビックのパロディも。
9 BABY,COME TO BE  Patti Ausuin with James Ingram
10 SWEET DREAMS   Eurythmics
軍人みたいな女だった。


1984
1 WHEN DOVES CRY  Prince
シブかった。
2 LIKE A VIRGIN  Madonna
セクシーの極み。
3 CARIBBEAN QUEEN(NO MORE LOVE ON THE RUN)
  Billy Ocean
4 GHOSTBUSTERS  Ray Parker Jr.
5 JUMP  Van Halen
軽快だったな〜。
6 WHAT'S LOVE GOT TO DO WITH IT  Tina Turner
7 LET'S GO CRAZY(このビデオ本人の?)  Prince & The Revolution
8 I JUST CALLED TO SAY I LOVE YOU  Stevie Wonder
首の振り方が妙に。
9 WAKE ME UP BEFORE YOU GO-GO  Wham!
10TIME AFTER TIME  Cyndi Lauper
イカレたねーちゃんも名曲を。


1985
1 WE ARE THE WARLD  USA for Africa
やっぱりアメリカだ。
2 SAY YOU, SAY ME   Lionel Richie    
大好き。
3 MONEY FOR NOTHING  Dire Straits
4 CRAZY FOR YOU  Madonna
マドンナのベスト。
5 CARELESS WHISPER  Wham!
ものすごくオトナ。
6 I WANT TO WHAT LOVE IS  Foreigner
7 SHOUT   Tears For Fears
8 OH SHEILA  Ready For The World
9 WE BUILT THIS CITY  Starships
10 THE POWER OF LOVE  Huey Lewis & The News


1986
1 THAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR(エルトンのいないビデオだけど)   Dionne & Friends
いい唄だなあ〜。
2 GREATEST LOVE OF ALL  Whitney Houston
3 KISS   Prince & The Revolution  
4 ON MY OWN  Patti LaBelle & Michael McDonald
5 ROCK ME AMADEUS  Falco
6 PAPA DON'T PREACH  Madonna
7 WHEN I THINK OF YOU  Janet Jackson
8 HOW WILL KNOW  Whitney Houston
9 STUCK WITH YOU  Huey Lewis & The News  
10 GLORY OF LOVE   Peter Cetera


1987
1 FAITH George Michael
2 ALONE  Heart
3 WITH OR WITHOUT YOU  U2
シブすぎる〜。
4 LIVIN' ON A PRAYER  Bon Jovi
5 LA BAMBA Los Lobos
6 I WANNA DANCE WITH SOMEBODY  Whitney Houston
7 NOTHING'S GONNA STOP US NOW Starship
8 I STILL HAVEN'T FOUND WHAT I'M LOOKING FOR   U2
9 I KNEW YOU WERE WAITING(FOR ME) 
 Aretha Franklin & George Michael
10 SHAKE YOU DOWN   Gregory Abbot


1988
1 ROLL WITH IT   Steve Winwood
2 ONE MORE TRY  George Michael
3 LOOK AWAY   Chicago
4 NEVER GONNA GIVE YOU UP  Rick Astley
この好青年はなんだ?
5 EVERY ROSE HAS IT THORN  Poison
6 ANYTHING FOR YOU  Gloria Estefan
バラードはいいなぁ。
7 GET OUT OF MY DREAMS,GET INTO MY CAR Billy Ocean
8 MAN IN THE MIRROR  Michael Jackson
9 DON'T WORRY BE HAPPY  Bobby McFerrin
能天気になれる。
10 KOKOMO  The Beach Boys
リゾート気分満喫。


1989
1 ANOTHER DAY IN PARADAISE  Phil Collins
2 MISS YOU MUCH  Janet Jackson
3 RIGHT HERE WAITING  Richard Marx
4 STRAIGHT UP  Paula Abdul
5 LOST IN YOUR EYES  Debbie Gibson
ヘンな服装のセンス。
6 LIKE A PRAYER  Madonna
7 BLAME IT ON THE RAIN  Milli Vanilli
8 SHE DRIVES ME CRAZY  Fine Young Cannibals
9 BATDANCE   Prince
10 WHEN I SEE YOU SMILE  Bad English
   
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